2009/10/03(土)ベルとふたりで
2009/10/03 18:06
ベルとふたりで/伊藤黒介
7歳の女の子と大きな飼い犬のお話。
というと心温まるほのぼの路線かと思われるかもしれませんが、中身はかなりハイテンション。舞台となるのはなにげない日常なんですが、表現形態がかなり鮮やか。というか自由。どこまでも自由。
いかにも漫画的な表現による、いきいきとした描写がすばらしい良作です。そしてギャグ自体は結構身も蓋もない(笑。
一つ一つのネタやキャラクターはあまり捻ってはいないので、落ち着いて見ちゃうと結構凡庸な印象もあるかもしれませんが、表現とリズム感が卓越してるのでぐいぐい惹き込まれます。
なぜかオヨネコぶーにゃん思い出した。ちょっと近いものがあるかも。
作者ご本人のブログはこちら。
ブログの方は結構硬派な内容だったので最初意外に感じたのですが、でもこの土台があるからこそ単なるハチャメチャではない、魅力的な「自由さ」につながっているんだろうなと妙に納得しました。
続刊も楽しみ。
2009/10/01(木)意見と人格を切り分けるために
2009/10/01 20:16
本来的には、意見と人格は切り離せない。意見というのはその人と関係ないところから生まれてくるのではなく、生まれ、育ち、周囲の環境などさまざまなバックグラウンドがあって生成されるので、むしろ意見というのは人格の総決算ですらあるはず。なので意見を否定されれば不快になるのはむしろ当然。
しかし、切り離しておかないとうまく議論できない。だから便宜上、切り離すことにしましょう、ってことになるわけで、切り離すのが当然!ではないと思う。
じゃあ、どうするかっていう話だけど、どうも「人格を切り離せるよう冷静になって議論する術を身につけましょう」みたいな結論が多いように思う。
しかし、必要なのは「冷静さ」とか「大人な態度」とかではなく、相手との信頼関係ではないだろうか。
議論の相手が嫌味ったらしい揚げ足取りばかりしてくるような人間だった場合、またはどうにも生理的に馬が合わない人間だった場合、はたまた全く目的やビジョンが食い違っている人間だった場合、それでも「意見は意見なんだから人格と切り離して冷静に…」なんて考えて取り合ってると疲れるばっかりで何の得もない気がする。冷静さ云々の前に、尊重できる相手であると思えるからこそ、多少荒っぽい議論をして否定されまくっても「意見は意見だから」と割り切れるのではないだろうか。
そう考えると、欧米は人材の移動が激しく、ある程度議論やビジネスの相手を選べるし、いざとなれば縁も切りやすいのに比べ、日本はどっちかというと生まれた土地、入った会社から動かないまま、好き嫌いに関わらずいろんな人間と折り合いを付けていくのが一般的だったから、そんな相手を選べない状態のまま「冷静な議論」に徹すると変な冷静さ(=冷めた態度)ばっかり身についてあまり生産性はないように思う。相手を選べない状態では「意見を切り離す」よりも適当に人格を認め合って和んでおく方が物事が優位に運びやすいのではないだろうか。
もちろん欧米でも付き合う相手をそんなに自由に選べるわけではないだろうが、いざとなったら別れればいい、コイツと一生付き合わなきゃいけないわけじゃないし!っていう大陸的発想があるかないかでずいぶん違うような気がする。
なので日本人が議論上手になるためには人間の流動性が上がることも必要では。今のまま学校教育でディスカッションとか覚えてもギスギスするばかりな気がする。「意見と人格は切り分けて当然!」と「怒らない冷静さ」を身につけるよりも、否定されても納得できる相手を探して熱い議論を交わすことの方が目指すべきところじゃないかと思った。
2009/09/18(金)人物の注目度を視覚化した「パワートレンド(powertrend.jp)」を公開しました。
2009/09/18 14:03
[http://powertrend.jp/:パワートレンド http://powertrend.jp/]
例えば鳩山さん。
このようにWikipediaの「鳩山由紀夫」の項目にどれくらいのアクセスがあったのかがグラフで表示されます。選挙前に一度注目が集まり、選挙の結果が出た後に再び注目度がぐんと上がっているのがわかりますね。
グラフが天井をぶち抜いちゃっていますが、これはすべての人物で同じ目盛りスケールを使った方がぱっと見で比較しやすいと考え、わざとこうしています。
トップページはこんな感じ。
トップページでは単純なアクセス数の多さではなく、前月と比較してアクセス数が上昇している人物をピックアップして載せました。毎日更新されるので、今、注目が集まっている人物が誰なのかをキャッチしやすくなってます。その人物に関するニュースも載せているので、人物から見たニュースサイト、としても活用できます。
また、ジャンルごとの人気もランキング形式で見られるので、業界別に誰が話題の人物なのかも一目で把握できます。
例)「お笑い」ジャンルでの人気ランキング
例)「政治経済ジャンル」での人気ランキング
ではでは、どうぞご活用ください。
パワートレンド
2009/09/16(水)twitterをはじめてみた。
2009/09/16 13:36
http://twitter.com/nihonyamori
まだどうも慣れないけれど、手軽に投稿できるのはいいかも。
ブログだとあらたまって記事にしようと構えちゃうので。
ってそんなことは既にネット上でさんざん語られてると思いますが。
twitterにも書いたけど、feed投稿ができるので、ブログとかはてブとか個人のfeedを集合させた個人活動統合サービスとしても使えそうな感じですね。もともとそんな用途ではないかもしれないけど。
個人の時代に向けて、自分のブランドの窓口にできるようなサービスは絶対必要だと思うんだけど、そういうプロフィールサービスって決定打がないですよね。
詳しいプロフィールを載せつつ、ネット上の自分の様々な活動が集約されている、ってのが理想なんですが、一応friendfeedがメジャーっぽいけど日本ではまだまだ。
目指すところはiddyやabout meがあてはまるんだろうけど、イマイチ伸びられてない。そういう意味ではtwitterがこのまま成長して、「もっと整理されたtwitter」になればかなり答えに近いものになるのかも。
でも改めて今から作るってのもアリですね。プロフィールサービスのスタンダード、まだ目指せそうな気はする。
2009/08/22(土)日経夕刊「文学周遊」の写真が良い
2009/08/22 21:02
今日はこんな風。テーマは大岡昇平「事件」
毎回歴史ある文学作品をテーマにしているのですが、写真はとても現代的。現代的な写真を添えることで、古い作品がとても身近な存在として感じられるように思います。
最初、毎回同じ人の写真かと思ってこれはファンにならねばなどと思ったんですが、毎回違う人でした。
ネットがメインの人だと新聞を読まない方も多いでしょうし、ましてや夕刊なんて取るか!って感じでしょうけど、写真好きなら何かの機会に見てみてください。ネットでも展開してくれないかしら。紙にとどめるのがちょっともったいない。
追記:
と思ったらネットで写真を販売してました~。
http://shop.picturei.jp/nikkei/main.asp?ctid=167
たくさん見られます。見逃したのも多いので嬉しい。
でも小さいな…。まあ売り物だからしょうがないか。
2009/08/19(水)原寸画像検索をいろいろ調整
2009/08/19 22:08
で、原寸画像検索をいろいろ改訂してました。DBまわりとか裏方の更新が主ですが、表向きの変更点としてデフォルトのセーフモードをONに変更しています。
これまで単にOFFの方が検索結果が多いという理由でデフォルトをOFFにしていたのですが、当然といえば当然のなりゆきとしてトップページがアダルトサイトみたいになってしまって、ちょっとどうかなーという感じだったので。
あと検索結果を大きい画像で表示するのでOFFだと結構エグい画像が突然目に飛び込んできたりするんですよね。あんまり気分的に良くないなあということもあり変更しました。
結構さわやかでいい感じになったと思います。
でサイドバーの「人気の一枚」も復活しました。これも「トップに飾るにはどうなの?」という画像が出てくることがあったので停止していたので。
アダルト画像の可否はYahooとBingのフィルタに依存しているのですが、いまいちなところもあるので、しばらく様子見します。ちなみにざっと見た感じではBingの方がフィルタがしっかりしてますね。Yahooはフィルタの意味ないんじゃ??ということもちらほら。
そういえばYahooとBingは一緒になるのか。するとこの原寸画像検索のソースもBingに一本化することになっちゃうのか?まあそれはそのとき考えます。
2009/08/14(金)ブログを毎日更新するということ
2009/08/14 14:07
文章を書くのが遅いのでこれまであまり更新しなかったのですが、ちょっと意識的に書くようにした次第です。
文章を書くのが早い人はしゃべるように書けるみたいですね。私はそんな風に流れるようには言葉が出てこないので、書きたいことをまず断片的に書いて、それをどういう順序で展開しようか、並び替えながら語尾を調整したりしてわかりやすい展開の文章に仕上げていきます。そういうやり方なので異様に時間がかかります。思うようにまとまらず、嫌になってせっかく書いたのに誰にも見せない、なんてこともよくあります。
書きたいこと自体はいっぱいあるんですけどね。
ネットは更新し続けてナンボ、ともよく言いますし、多少粗くてもすばやくアウトプットするというのは価値がありそうなので、もっとサクサク書けるようになるための訓練という意味でもこの状態をしばらく続けてみようと思います。