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やっと出たカブのイサキ(2)購入。
カブのイサキ(2)
前作のヨコハマ買い出し紀行と空気は似てるけど、しっとりしたストーリーが多かったヨコハマと比べるとだいぶコメディ寄り。どちらも好きです。ヨコハマ買い出しが「海」だったのに対してこちらは「大地」なので、対比としてはなるほど、といったところ。
#11の深夜から明け方にかけての表現がとても良かった。深夜のあの感じがすごく伝わってきます。芦奈野さんの作品はさらっと描いてあるんだけどツボを押さえているためか、読者の経験との相乗効果ですごく豊かなイメージが膨らむんですよね。
以前はよく一人旅とか島旅とかしてて、誰もいないようなところを自転車でまわったりしてたんですけど、「ヨコハマ買い出し」もこの「カブのイサキ」も読んでると自分のそんな思い出のいろんな場面がオーバーラップしてきて楽しいです。
隔月連載なのでなかなか次を読めないのが残念。次巻は一年後か?
漫画でも何でも、恋愛物は好きではないのでまず読まないのですが、そんな好き嫌いをぶち抜いて面白かったのがこちら。
午前3時の無法地帯(1)
なんで買ったのかといえばまたジャケ買いなんですが。カバーすばらしいです。
で、ジャンル的に疎いこともあって何がいいのかと言われると難しいのですが、なんというか、表現がいいのかな。本筋以外の部分でも楽しめるポイントが多いというか、小ネタとかキャラクターとか心情の描き方とかが魅力的で、漫画としての総合力がすごく高い気がする。一コマ一コマが楽しい。
ペンとチョコレート
↑新刊も買ったのですが、こちらも表現がいろいろ楽しい。
角砂糖の積み上げぐらぐらやスクリーントーンを選ぶシーンなど、かなり好きです。
主に女性誌で恋愛物を描いているようですが、もっと老若男女を問わず、広く活躍できる作家さんなのではないかと思いました。
ねむようこさん、今後の活躍に期待です。
ジャケ買いにはかなり自信があるのですが、今日本屋でなんとなく表紙に惹かれて買った漫画が大ヒット。
ベルとふたりで/伊藤黒介
7歳の女の子と大きな飼い犬のお話。
というと心温まるほのぼの路線かと思われるかもしれませんが、中身はかなりハイテンション。舞台となるのはなにげない日常なんですが、表現形態がかなり鮮やか。というか自由。どこまでも自由。
いかにも漫画的な表現による、いきいきとした描写がすばらしい良作です。そしてギャグ自体は結構身も蓋もない(笑。
一つ一つのネタやキャラクターはあまり捻ってはいないので、落ち着いて見ちゃうと結構凡庸な印象もあるかもしれませんが、表現とリズム感が卓越してるのでぐいぐい惹き込まれます。
なぜかオヨネコぶーにゃん思い出した。ちょっと近いものがあるかも。
作者ご本人のブログはこちら。
ブログの方は結構硬派な内容だったので最初意外に感じたのですが、でもこの土台があるからこそ単なるハチャメチャではない、魅力的な「自由さ」につながっているんだろうなと妙に納得しました。
続刊も楽しみ。